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大型犬のドッグフードの選び方|成犬・パピー・シニア別におすすめを紹介

大型犬のドッグフードの選び方アイキャッチ

ドッグフードはワンちゃんの体格に合わせて選ぶことが大事です。

特に大型犬は関節や骨への負担が大きいため、それに合ったドッグフードを選ぶことは特に重要になります。

執筆者

とはいえ「初めての大型犬でどのように選ぶべきなのかさっぱり…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな方に向けて、大型犬におすすめのドッグフードを成犬・パピー・シニア別に紹介します。

ぜひ参考にしていただき、最適なドッグフードでワンちゃんの健康を保ちましょう!

目次

大型犬には専用のドッグフードが必要!その理由を解説

大型犬には専用のドッグフードが必要!その理由を解説

大型犬には専用のドッグフードが必要です。

初めて大型犬を育てる方にとっては「わざわざ特別なものを選ぶ必要があるの?」と疑問かと思うので、以下に理由を説明していきます。

理由①関節や骨への負担が大きい

大型犬は体重が重く、関節や骨への物理的な負担が小型犬よりも大きくなりがちです。

成長期には、急激に体が大きくなる一方で骨や関節の発達が追いつかず「股関節形成不全」や「肘関節異形成」などを引き起こすリスクが高くなります。

このような疾患は、生涯にわたって痛みや歩行障害などを抱える可能性があるため、適切なドッグフードを選び、予防することが大事です。

参考:「Purina Institute」にて「股関節形成不全は発育期~成犬期において、大型犬でより発生率が高い」との記載

理由②成長スピードが早く、肥満や栄養過多もリスクに

大型犬は、子犬の時期から急激に体が成長する傾向があります。

体重が短期間で何倍にも増えることも珍しくありませんが、ここで注意すべきなのが「早すぎる成長」と「栄養の与えすぎ」です。

成長スピードが速すぎると、筋肉や体重に骨や関節の発達が追いつかず、発育異常を起こすリスクが高まります。

特にカルシウムの過剰摂取は、発育性整形疾患(DOD)と呼ばれる病気の発症率を高めることが研究でも示されています。

また、大型犬は小型犬に比べて基礎代謝がやや低いとされており、食べ過ぎるとすぐに肥満になりがちです。

執筆者

肥満は、関節への負担だけでなく、心臓病・糖尿病・呼吸器系の病気など、さまざまな健康リスクを引き起こします。

そのため、大型犬にはカロリーや脂質が適切に制限されたドッグフードが推奨されます。

とくに子犬の時期には、急激な体重増加を避けるために「大型犬用のパピー向けフード」を選ぶことが重要です。

参考:「DVM360」にて「DODには急速な成長とカルシウムの過剰摂取という2 つの主要な栄養リスク要因がある」との記載

理由③必要な栄養バランスが小型犬とは違う

大型犬と小型犬では、体のサイズや骨格構造だけでなく、必要とされる栄養バランスや摂取量にも大きな違いがあります。

たとえば、小型犬は代謝が速いためエネルギー密度の高いフードが必要です。

しかし、大型犬では逆にカロリーが高すぎると肥満や関節への負担を引き起こすリスクがあります。

そのため、大型犬には「適度にカロリーを抑えつつ、関節や骨の健康を維持できる設計」が重要です。

こうした違いは、単に「サイズが違うから量を多くすればいい」という話ではなく、栄養設計そのものが犬種・体格に応じて最適化されるべきであることを意味します。

大型犬向けドッグフードの5つの選び方

大型犬向けドッグフードの5つの選び方

大型犬向けのドッグフードにもさまざまな種類があります。

どのような点に注目して選ぶべきなのか、それぞれのポイントを解説していきますね。

カロリー密度と脂肪量はやや控えめが理想

大型犬は基礎代謝が比較的低めで、エネルギー効率の良い体質を持っています。

そのため、小型犬用と同じような高カロリー・高脂肪のフードを与えると、肥満につながりやすいです。

特に運動量が少なめの室内飼育の大型犬や、避妊・去勢後の犬では、カロリーオーバーによる肥満リスクがさらに高まります。

肥満リスクを減らすために、大型犬は脂質やカロリー密度を適切に抑えた設計のフードを選ぶことが非常に重要です。

成長期の子犬や、運動量の多い作業犬などは、必要に応じて脂質・カロリーの摂取量を増やすことも大事です。

カルシウム1に対してリン0.7〜0.9程度のバランス

大型犬の骨や関節を健康に保つためには、カルシウムとリンのバランス(Ca:P比)が非常に重要です。

成長期の大型犬においては、このバランスが崩れると骨の変形や関節トラブルを引き起こすリスクが高まるため、必ず意識したいポイントです。

執筆者

適切とされるカルシウムとリンの比率は「カルシウム1に対してリン0.7〜0.9程度」で、比率にすると1.1:1〜1.4:1の範囲が理想とされています。

この範囲に収まっていれば、骨の形成や代謝に必要なミネラルバランスが整いやすく、成長段階にある大型犬でも安全に発育を促せます。

とくにカルシウムの過剰摂取には気を付けましょう。

「骨を丈夫にしたいから」と考えて、煮干しやヨーグルトを与えてしまう飼い主さんも多いですが、成長期の大型犬だと骨の成長を妨げたり、関節異常を招いたりするため、避けたほうが無難です。

大型犬向けのドッグフードは、すでにカルシウムとリンのバランスが整っているため、ほかの食品で補う必要はありません。

「カルシウム=良い」と断定せず、バランスが取れているかに注目しましょう。

参考:「VCA Animal Hospitals」にて「カルシウムとリンの比率は1.1:1から1.4:1が安全」との記載

関節ケア成分を含む

関節ケアに役立つ代表的な栄養素
  • グルコサミン:軟骨の再生・修復をサポートする
  • コンドロイチン:関節内の水分保持を助け、摩耗を防ぐ
  • EPA・DHA(オメガ3脂肪酸):関節の炎症を抑える抗炎症作用がある

大型犬は、その体重の重さから関節にかかる負担が大きく、股関節形成不全や関節炎などのトラブルを起こしやすい傾向があります。

そのため、日常的な食事から関節をケアすることは非常に重要です。

執筆者

また、関節ケアの成分は予防としても機能するため、関節が弱ってから与えるのではなく、元気なうちから継続的に摂取することがポイントです。

フード選びの時点で関節ケアを意識し、将来的なトラブルのリスクを減らしましょう。

消化器サポート・アレルギー・無添加に配慮された原材料

原材料でチェックするポイント
  • 消化器サポート…高品質なタンパク源を使用
  • アレルギー…原因となるトウモロコシや小麦を含んでいないか
  • 無添加…着色料・保存料・香料が使われていない

大型犬は、消化器がややデリケートな個体も多く、消化不良や軟便を起こしやすい傾向があります。

とくに穀物や添加物に対して敏感な犬では、毎日の食事が体調に直結します。

執筆者

最近では「ヒューマングレード」や「無添加」「アレルギー対応」といった品質訴求を重視したプレミアムフードも多いです。

こうした製品は長く健康的に食べ続けられる設計でおすすめです。

穀物アレルギーを持っていたり、消化器系の不調を起こしやすかったりする場合は、原材料に注目してドッグフードを選びましょう。

体質に応じてグレインフリーも選択

グレインフリーのメリット
  • 穀物アレルギーに配慮できる
  • 便の状態が安定しやすくなる
  • 肥満予防や血糖コントロールに役立つ
  • 無添加・ヒューマングレード志向の製品が多い
  • 食いつきが良く筋肉の維持につながる

グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードは、特定の体質やアレルギーに配慮したい場合におすすめの選択肢です。

執筆者

小麦・トウモロコシ・大豆などの穀物にアレルギー反応や消化不良を起こす大型犬は少なくありません。

そのような場合は、グレインフリー設計のフードに切り替えることで、皮膚トラブルや便の不安定さが改善されることがあります。

また、消化性の高い炭水化物源・高品質なタンパク源を使用しているものが多く、腸への負担が少ない設計になっているのも特徴です。

大型犬は体が大きい分、一度の給餌量も多くなるため、体質に合わせたドッグフード選びを重視しましょう。

大型犬におすすめの人気ドッグフード|「パピー・成犬・シニア」別に紹介

ここからは大型犬におすすめのドッグフードを、パピー・成犬・シニア別でそれぞれ紹介します。

どれもグレインフリーに対応しているので、穀物アレルギーのワンちゃんでも問題ありませんよ。

【パピー/子犬におすすめ】アカナ パピー ラージブリード

内容料金(税込)
粒の大きさ直径約15mm
原産国カナダ
カロリー(100g中)338kcal
保証分析値粗たんぱく質:33% 以上
粗脂質 15%以上
粗繊維 6%以下
灰分 7%以下
水分 12%以下
カルシウム 1.4%以上
リン 1.0%以上
オメガ6脂肪酸 2.4%以上
オメガ3脂肪酸 1.2%以上
DHA 0.4%以上
EPA 0.4%以上
グルコサミン 1400mg/kg
コンドロイチン 900mg/kg
原材料新鮮鶏肉(16 %)、鶏肉ミール(15 %)、七面鳥肉ミール(14 %)、赤 レンズ豆、丸ごとグリンピース、新鮮鶏臓器、(レバー、ハツ、腎 臓)(6 %)、ニシンミール(4 %)、新鮮全卵(4 %)、新鮮丸ごとカレ イ(4 %)、ニシン油(3 %)、日干しアルファルファ、そら豆、緑レン ズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、鶏脂肪(2 %)、新 鮮鶏軟骨(2 %)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮 丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮 ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ご とニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、 フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ご とクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメ リック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、 ローズヒップ
アカナ パピー ラージブリードのおすすめポイント
  • 成長期の骨と関節に配慮したカロリー・炭水化物設計
  • 原材料の6割以上が肉・魚などの動物性タンパク質
  • グレインフリー・ジャガイモ不使用

アカナ パピー ラージブリードは、大型犬の子犬専用にデザインされた高品質なドッグフードです。

骨や関節への負担を抑えるためにカロリーと炭水化物量が控えめに設定されており、成長過程での過剰な体重増加を防げるのが大きな魅力です。

さらに、原材料の約6割以上が肉・魚を中心とした動物性タンパク質で構成され、大型犬ならではの筋肉や健康な体づくりをサポートします。

執筆者

グレインフリーかつジャガイモ不使用という処方で、穀物由来のアレルギーリスクや消化の負担を軽減するよう工夫されています。

飼い始めで「何を選べば良いかわからない」と悩んでいるなら、ぜひこちらを検討してください。

内容料金(税込)
アカナ パピー ラージブリード 11.4kg通常:25,300円
割引時:21,505円
送料本州、四国・九州:750円
北海道:1,400円
沖縄:1,750円
※8,280円以上の買い物で送料無料(沖縄・離島を除く)

\ 愛犬の本能に応える高タンパク・グレインフリーフード /

【成犬におすすめ】アカナ アダルト ラージブリード

内容料金(税込)
粒の大きさ直径約15~18mm、厚さ約7~10mm
原産国カナダ
カロリー(100g中)338kcal
保証分析値粗たんぱく質:31% 以上
粗脂質:15%以上
粗繊維:6%以下
灰分:7%以下
水分:12%以下
カルシウム:1.4%以上
リン:1.1%以上
オメガ6脂肪酸:2.4%以上
オメガ3脂肪酸:1.2%以上
原材料新鮮鶏肉(13%)、鶏肉ミール(12%)、七面鳥肉ミール(11%)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆、新鮮鶏臓器(レバー、ハツ、腎臓)(4 %)、ニシンミール(4%)、新鮮全卵(4%)、新鮮丸ごとカレイ(4%)、ニシン油(3%)、鶏脂肪(3%)、日干しアルファルファ、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、新鮮鶏軟骨(2%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
アカナ アダルト ラージブリードのおすすめポイント
  • 脂肪とカロリーを抑えた設計で成犬期の体重管理に配慮
  • タンパク源の60%を肉・魚など動物性原料で構成
  • グレインフリー・ジャガイモ不使用処方でアレルギー対応

アカナ アダルト ラージブリードは、成犬期にある大型犬向けに特別設計されたドッグフードです。

脂肪分とカロリーを抑えた処方で、体重過多のリスクを軽減しながら健康な体を維持できます。

原材料の60%を肉や魚などの動物性タンパク質が占めており、成犬期で重要な筋肉の維持や丈夫な体づくりに必要な栄養をしっかり補給できます。

執筆者

グレインフリーかつジャガイモを使わないレシピで、アレルギーを抱えるワンちゃんでも問題ありません。

基本的に、パピーには前述の「アカナ パピー ラージブリード」で、以降は「アカナ アダルト ラージブリード」を選びましょう。

内容料金(税込)
アカナ アダルト ラージブリード 11.4kg通常:25,300円
割引時:21,505円
送料本州、四国・九州:750円
北海道:1,400円
沖縄:1,750円
※8,280円以上の買い物で送料無料(沖縄・離島を除く)

\ 愛犬の本能に応える高タンパク・グレインフリーフード /

【シニアにおすすめ】オリジン シニア

内容料金(税込)
粒の大きさ直径約10~15mm、厚さ約5mm
原産国カナダ
カロリー(100g中)363kcal
保証分析値粗たんぱく質(以上) 38 %
粗脂肪(以上) 15 %
炭水化物(以下) 19 %
粗繊維(以下) 8 %
水分(以下) 12 %
灰分(以下) 8 %
カルシウム(以上) / リン(以上) 1.2 % / 0.9 %
オメガ6脂肪酸(以上) 3.0 %
オメガ3脂肪酸(以上) 0.8 %
DHA / EPA (以上) 0.2 % / 0.2 %
グルコサミン(以上) 700 mg/kg
コンドロイチン硫酸(以上) 600 mg/kg
原材料新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全卵、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓、新鮮丸ごと大西洋ニシン、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、ピント豆、ヒヨコ豆、グリーンレンズ豆、レンズ豆繊維、天然鶏肉風味、鶏軟骨、ニシン油、粉砕鶏骨、鶏肉脂肪、七面鳥軟骨、乾燥ケルプ、フリーズドライ 鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、カボチャの種、ヒマワリの種, 亜鉛タンパク化合物, ミックストコフェロール(天然酸化防止剤), チコリー根, ターメリック, サルサ根, アルテア根, ローズヒップ, ジュニパーベリー, 乾燥 ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物, 乾燥 プロバイオティクス発酵生成物, 乾燥 ラクトバチルスカゼイ発酵生成物
オリジン シニアのおすすめポイント
  • 高たんぱく・低炭水化物設計で筋肉量を維持しやすい
  • 85%が動物性原料で構成され、消化しやすく栄養価が高い
  • グルコサミン・コンドロイチン配合で関節の健康をサポート

オリジン シニアは、全犬種対応の高品質ドッグフードですが、シニア期の大型犬にも非常に適した設計となっています。

筋肉量の維持が重要となる高齢期において、高たんぱく・低炭水化物という栄養バランスは、体力の衰えを抑えるうえで大きなメリットになります。

執筆者

原材料の85%を肉や魚といった動物性タンパクで構成し、消化性にも優れているため、内臓への負担も軽減されます。

関節サポート成分としてグルコサミン700mg/kg・コンドロイチン600mg/kgを配合しており、関節トラブルが起きやすい大型犬のシニアにも安心です。

大型犬専用設計ではないものの、シニア期に求められる要素を十分に満たしたプレミアムフードで、非常におすすめです。

内容料金(税込)
オリジン シニア2kg通常:8,800円
割引時:7,480円
オリジン シニア6kg通常:22,000円
割引時:18,700円
オリジン シニア11.4kg通常:30,800円
割引時:26,180円
送料本州、四国・九州:750円
北海道:1,400円
沖縄:1,750円
※8,280円以上の買い物で送料無料(沖縄・離島を除く)

\ 動物本来の食事を再現 /

大型犬ドッグフードへ切り替え時の注意点と与え方

大型犬ドッグフードへ切り替え時の注意点と与え方

「今まで別のドッグフードだったけど大型犬用に切り替えたい」と考えている人も中にはいるかと思います。

大型犬用とはいっても、いきなりドッグフードを変えてしまうと、ワンちゃんの健康に悪影響が出ることもあります。

以下に注意点をまとめたので、これから切り替えをする場合はぜひ参考にしてください。

1週間ほどかけて徐々に切り替える

ドッグフードを切り替える際は、1週間ほどかけて徐々に移行するのが基本です。

突然すべてのフードを新しいものに変えてしまうと、犬の消化器が対応できず、下痢・嘔吐・食欲不振などのトラブルが起こる可能性があります。

以下を目安として、徐々に変えていきましょう。

切り替えの目安
  • 【1〜2日目】旧75%:新25%
  • 【3〜4日目】旧50%:新50%
  • 【5〜6日目】旧25%:新75%
  • 【7日目以降】新100%

ワンちゃんによってはさらにゆっくり進めた方が良い場合もあるため、便の状態や食欲を見ながら無理のないペースで進めることが大切です。

体重・運動量に応じて給餌量を調整する

大型犬は体格や品種による差が大きく、一律の給餌量では適切な栄養管理ができないことがあります。

たとえば、同じ30kgの大型犬でも、毎日散歩や運動をしっかり行う子と、室内で過ごす時間が長い子では、必要なカロリーは大きく異なります。

そのため、フードのパッケージに記載された目安を参考にしつつ、愛犬の体重や生活スタイルに応じて給餌量を柔軟に調整することが大切です。

また、避妊・去勢後は代謝が落ちやすく、肥満傾向になるワンちゃんも多いため、そのタイミングでの給餌量見直しも忘れずに行いましょう。

便・皮膚・毛艶の変化を観察する

観察すべきポイントと理想的な状態
  • 便の状態:においが強すぎず、形がしっかりしていて、拾いやすい硬さ
  • 排便の回数・リズム:1日1〜2回程度で安定している
  • 皮膚の状態:赤み・かゆみ・フケなどがなく、全体的にしっとりしている
  • 毛並み・毛艶:ツヤがあり、触ったときにハリと柔らかさを感じる

フードが体に合っているかどうかを判断するために、上記のようなポイントを日常的にチェックしておきましょう。

こうした変化は、ドッグフードの相性によって顕著に現れます。

とくに便の状態は、腸内環境の良し悪しを直接反映するため「形」「硬さ」「ニオイ」「回数」に注目してください。

執筆者

また、皮膚や被毛の状態は、タンパク質や脂質、ミネラルバランスが合っていないとすぐに影響が出ます。

かゆみやフケ、抜け毛の増加などが見られた場合は、フードの成分や脂肪酸バランスを見直すサインかもしれません。

すべてのワンちゃんにとって完璧なドッグフードは存在しないので、愛犬の状態をしっかりと観察して、適切なドッグフードに切り替えていくことが重要です。

大型犬のドッグフードに関するよくある質問

大型犬のドッグフードは大粒・小粒どちらが良い?

基本は大粒がおすすめです。しっかり噛んで食べることで早食いを防ぎ、満腹感も得られやすくなります。粒の大きさも確認しながら、愛犬に合ったサイズを選びましょう。

国産と海外製どちらのドッグフードが良い?

どちらにも良い製品はありますが、品質重視なら海外製プレミアムフードが優秀です。オリジンやアカナのように栄養設計が緻密なフードを選ぶことで、安心して長く与えられます。

大型犬がドッグフードを食べないときはどうすれば良い?

原因に応じてフードの種類や与え方を見直しましょう。体調不良・飽き・嗜好のズレなどが考えられるため、まずは無理に食べさせず、別のフードやトッピングで反応を見てみてください。

まとめ

まとめ
  • 大型犬には骨や関節に配慮された専用のドッグフードが必要
  • フードを選ぶ際は「カロリー密度・Ca:P比・関節成分・原材料の安全性」に注目
  • 便・皮膚・毛艶の変化を観察してフードとの相性をチェックすることが大切

大型犬は体が大きい分、ちょっとした栄養のズレが健康リスクにつながることもあります。

執筆者

そのため、カロリー密度や、カルシウムやリンのバランス、原材料など、さまざまな点をチェックしましょう。

本記事で紹介した内容を参考に、愛犬にぴったりのドッグフードを見つけてあげてくださいね。

正しく選べば、シニア期まで元気で過ごせる体づくりにつながりますよ。

参考文献

Purina Institute

DVM360

VCA Animal Hospitals

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