食いつきが良いドッグフードは？食べない原因と対処法を徹底解説

愛犬がドッグフードを食べてくれないと、本当に心配になりますよね。

「もしかして体調が悪いのかな」「このフードが気に入らないのかな」と、さまざまな不安が頭をよぎるはずです。

この記事では、ドッグフードの食いつきが悪い原因から、食いつき良いフードの選び方を解説します。

また、すぐに実践できる対処法やおすすめのフードも紹介します。

この記事を参考にして、愛犬が尻尾を振ってご飯を待つ姿を取り戻しましょう。

ドッグフードの食いつきが悪い！考えられる5つの原因

愛犬がドッグフードを食べなくなったとき、まず原因を正しく把握することが大切です。

ここでは、食いつきが良くない場合に考えられる5つの原因について詳しく見ていきましょう。

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1. 病気の可能性｜元気やウンチはいつも通り？動物病院へ相談

ドッグフードの食いつきが突然悪くなった場合、最初に疑わなければならないのは健康上の問題です。

犬は体調不良を言葉で伝えられないため、食欲不振が病気の重要なサインとなる場合があります。

もし以下のサインが見られる場合は、ドッグフードを変えるよりも先に、速やかにかかりつけの獣医師へ相談してください。

特に歯周病は、3歳以上の犬の多くが罹患しているといわれており、口内の痛みでドライフードが噛めないケースが多々あります。

参考：AVMA（米国獣医師会）「Pet dental care」内に、3歳になる頃には、多くのペットに初期の歯周病の兆候が見られるとの記載あり

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2. フードが合わない｜味・香り・粒の大きさは適切か

ドッグフードの食いつきが悪い原因として、愛犬にフードが合っていないケースもよく見られます。

理由は、犬は味や香り、粒の大きさ・硬さといった「食べやすさ」に敏感で、合わない要素があると食欲が落ちてしまうためです。

具体例を挙げると、以下のとおりです。

特に嗜好性は香りに大きく左右されるため、素材の匂いが立ちやすいフードは食いつきが良い傾向です。

3. おやつの与えすぎ｜「おやつは食べる」は危険信号！

「ご飯は食べないのに、おやつは喜んで食べる」という状況は、実は危険な兆候です。

犬は学習能力が高い動物なので、「ドッグフードを残せば、もっと美味しいおやつがもらえる」と学習してしまうことがあります。

この悪循環に陥ると、食いつき良いドッグフードに変えても、おやつを期待して食べないという状態が続く可能性があるのです。

これを超えると栄養バランスが崩れ、肥満の原因にもなりかねません。

食いつき良いドッグフードを探す前に、まずはおやつの量を見直してみることが大切でしょう。

参考：環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」内に、おやつは1日当たりのエネルギー所要量の20%以内に抑えることが推奨される」との記載あり

4. ライフステージの変化｜子犬・成犬・シニア犬で必要な栄養や好みは変わる

年齢とともに、犬が必要とするカロリーや栄養素、そして味の好みは変化します。

「同じドッグフードを与えているから安心」と思いがちですが、代謝が落ちるシニア犬に高カロリーな子犬用を与え続けると、消化負担から食欲が落ちることもあります。

ライフステージ	特徴
子犬期（パピー）	成長のために高カロリー・高タンパクなフードを好む
成犬期（アダルト）	カロリー要求量が減少し、同じフードでは食べきれなくなることがある
高齢期（シニア）	エネルギー不足や消化の問題、嗅覚の衰えなどから食欲を失うこともある

ライフステージに合わせたフードへの切り替え時期に、一時的に食いつきが悪くなることもあります。

その際は、7日〜10日ほどかけて徐々に新しいフードを混ぜていくことで、スムーズに移行できるケースが多いでしょう。

5. ストレスサイン｜環境の変化が食欲不振を招くことも

犬は環境の変化に敏感な動物であり、ストレスが食欲に直接影響を与えることがあります。

よくあるストレス要因は以下のとおりです。

特に夏場の高温多湿は、犬の食欲を著しく低下させます。

エアコンで室温管理を徹底するだけでも、ドッグフードの食いつきが劇的に改善することは珍しくありません。

食いつきが良いドッグフードはここが違う！3つの選び方

愛犬が美味しそうに食べてくれる食いつき良いドッグフードを選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。

ここでは、食いつきを左右する3つの選び方について見ていきましょう。

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1.【原材料】肉や魚が主原料の良質な動物性タンパク質を選ぶ

食いつきを重視して選ぶなら、原材料名の最初に「鶏肉」「牛肉」など具体的な肉の名前が記載されているフードを選ぶとよいでしょう。

犬は雑食性の肉食動物であり、本能的に「動物性タンパク質」を好みます。

種不明の「ミートミール」や「肉副産物」といった曖昧な表記ではなく、「生肉」や「乾燥チキン」など、明確に素材がわかるものがおすすめです。

良質な動物性油脂が含まれているフードは嗜好性が高く、食いつきが良い傾向にあります。

参考：公正取引委員会・消費者庁「ペットフードの表示に関する公正競争規約」内に、原材料に占める重量の割合の多い順に記載されなければならないとの記載あり

2.【香り】犬の嗅覚を刺激する「自然な香り」を選ぶ

犬の嗅覚は人間の約1000倍～1億倍とも言われるほど優れており、食べ物を選ぶ際も香りが重要な判断基準となります。

食いつき良いドッグフードは、開封した瞬間から素材本来の豊かな香りが広がることが特徴です。

肉や魚の自然な香りがしっかり残っているフードは、犬の食欲を強く刺激し、食いつきを改善する可能性があります。

原材料表示に「香料」「フレーバー」などの記載がないフードを選ぶことで、素材本来の香りを活かした自然な美味しさを提供できるでしょう。

開封後の保存方法にも注意し、香りが飛ばないよう密閉容器で保管することも大切です。

3.【粒の形状・硬さ】口の大きさや顎の力に合ったドッグフードを選ぶ

愛犬の体格や口の大きさ、歯の状態に合わせて適切な粒サイズを選ぶことが、食いつき良いドッグフード選びの重要なポイントとなります。

犬のサイズ	おすすめのサイズ	特徴
超小型犬（～5kg）	3～8mm	顎の力が弱く小さな口でも食べやすい、平たい形状が理想
小型犬（5～10kg）	8～10mm	丸飲み防止のため適度な大きさが重要
中型犬（10～25kg）	10～12mm	噛み応えがあり満足感を得られるサイズ
大型犬（25kg以上）	12mm～	大きめの粒で咀嚼を促し早食い防止にも

小型犬に大粒のフードを与えると、噛みにくさから丸呑みしてしまったり、食べること自体を諦めてしまったりすることがあります。

逆に大型犬に小粒すぎるフードでは、よく噛まずに食べてしまい満腹感が得られないことがあるのです。

成犬には、適度な硬さがあるフードの方が歯の健康維持にも役立ちます。

愛犬が食べている様子を観察し、ボロボロと口からこぼしていたり、丸呑みしてむせたりしていないかチェックしてみてください。

すぐ実践！ドッグフードの食いつきを良くする対処法

ドッグフードを変える前に、まずは今あるフードの与え方を工夫すると、食いつきが良くなることがあります。

ここでは、今日からすぐに実践できる具体的な方法を紹介します。

人肌に温めて香りを立たせる

手軽で即効性があるのが「温める」ことです。

犬の食欲は「嗅覚」に大きく左右されるため、ドライフードを少し温めるだけで、油脂が溶け出し、肉や魚の香りが一気に立ち込めます。

食いつきを良くするための温め方法と注意点は以下のとおりです。

シニア犬や歯が弱い犬にとっても、ふやかすことで食感が柔らかくなり、食べやすくなるメリットがあります。

トッピングを加えて嗜好性と栄養価アップ

ドッグフードに少量のトッピングを加えると、食いつきが良くなる場合があります。

嗜好性を高めるだけでなく、栄養価もプラスできるメリットがあります。

おすすめのトッピングは以下のとおりです。

トッピング例	与える際の注意点
茹でた鶏ささみ・胸肉	高タンパク・低脂肪で消化に良い。味付けは一切不要
カボチャ・サツマイモ	食物繊維が豊富で便通改善にも。加熱して小さく切る
プレーンヨーグルト	少量であれば腸内環境を整える。無糖タイプを選ぶ
茹で卵	良質なタンパク質源。卵白もしっかり加熱すること

ただし、トッピングの量は全体の10％程度に抑え、毎回与えるのではなくお楽しみ程度にすることが重要です。

食事前の運動と「15分ルール」を徹底

適度な運動は自然な空腹感を生み出し、食欲を高める健康的な方法です。

食事の30分～1時間前に、散歩や遊びで体を動かすことで、エネルギーが消費され、犬は自然とお腹を空かせます。

また、ダラダラ食べを防ぐための以下のような「15分ルール」も有効です。

最初は心配かもしれませんが、健康な成犬であれば1〜2食抜いても問題ありません。

メリハリをつけることが、長期的な食いつきの良さにつながります。

フードローテーションで飽きを防ぐ

同じドッグフードを長期間与え続けると、犬が味に飽きてしまうことがあります。

食いつきが良い状態を維持するための有効な手段です。

たとえば、チキンベースのフードを2～3ヶ月使用した後、ラムやフィッシュベースのフードに切り替えることで、新鮮な刺激を与えられます。

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食いつきが良いおすすめドッグフード3選

「いろいろ試したけれど、やっぱり食べてくれない」

そんな悩みを持つ飼い主さんから、「これなら食べた！」と評価の高い、食いつきの良いドッグフードを3つ厳選しました。

ぜひ参考にして、愛犬に合ったフードを見つけてください。

1. AATU（アートゥー）｜肉本来の旨味を凝縮！食いつきがいい高タンパクドッグフード

イギリス生まれのAATU（アートゥー）は、「80/20」という独自のレシピで作られています。

原材料の80％を単一の動物性タンパク源が占め、残り20％に野菜・フルーツ・ハーブを配合した超高タンパクドッグフードです。

低温調理製法により素材の栄養素と旨味を最大限に保持しているため、開封時の自然な香りが食欲を刺激。

穀物やジャガイモを使わないグレインフリー・グルテンフリーで、お腹の弱さや食いつきに悩む犬におすすめです。

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2. TRIPE DRY（トライプドライ）｜グリーントライプの香りで食いつきアップ

TRIPE DRY（トライプドライ）は、グリーントライプ（反芻動物の第4胃袋）を主原料としたドッグフードです。

乳酸菌などのプロバイオティクスや酵素、ビタミン、ミネラルが自然な形で含まれているのが魅力。

グリーントライプの本能的に惹かれる自然な香りは食欲を刺激し、食いつきが悪い犬でも興味を示すことが多いと評判です。

3. ZiwiPeak（ジウィピーク）｜エアドライ製法で栄養と食いつきの良さを両立

ZiwiPeak（ジウィピーク）は、ニュージーランド産の良質な肉や魚を原材料の96%に使用した、ジャーキーのような食感のドッグフードです。

独自のエアドライ製法により、生肉の栄養価と風味を最大限に保持しながら、常温保存を可能にしています。

フードの香りが強めなため、食いつきの悪い犬におすすめです。

食いつき良いドッグフードに関するよくある質問

犬が「絶対食べる」ドッグフードってあるの？

結論から言うと、すべての犬が「絶対に食べる」ドッグフードはありません。

犬にも個体差があり、チキンが好きな子もいれば、魚を好む子もいます。

執筆者

また、その日の体調や気分によっても変わります。

複数の商品を試し、最適なものを見つけることが重要です。

市販やホームセンターにも食いつきのいいドッグフードは売っている？

ホームセンターやスーパーでも、食いつきを重視したドッグフードは販売されています。

ただし、専門店で扱うプレミアムフードとは、原材料の品質や製造方法に違いがあることが多いのが実情です。

執筆者

市販品の中には、嗜好性を高めるために人工香料や動物性油脂を多用しているものもあります。

一時的には食いつきが良くても、長期的な健康への影響が懸念される可能性があるため、原材料の質を重視しすることが大切です。

ドライフードとウェットフードで食いつきが良いのはどっち？

ドライフードよりも、ウェットフードの方が食いつきが良い傾向にあります。

水分量が多いため香りが立ちやすく、生肉に近い食感があるためです。

食いつきが良いなら人間の食べ物を与えても大丈夫？

人間の食べ物を与えることは、たとえ食いつきが良くても推奨できません。

玉ねぎ、にんにく、チョコレート、ぶどう、キシリトールなどは中毒症状を引き起こす危険があります。

また、人間用に調理された食べ物は塩分や糖分、油分が多く、犬の健康に悪影響を与える可能性が高いため注意が必要です。

参考：環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」内に、人の食べ物をそのまま犬に与えることは、栄養バランスの偏りや、塩分の過剰摂取、肥満等の原因となる記載あり

食いつきが悪いドッグフードを無理やり食べさせようとするのは？

食べないドッグフードを無理強いすることは、避けましょう。

執筆者

食事の時間がストレスになり、ますます食べなくなる悪循環に陥ってしまいます。

犬は賢い動物なので「食事＝嫌なこと」と学習すると、どんなに食いつきが良いドッグフードでも食べなくなる可能性があるのです。

健康な成犬であれば、1〜2日食べなくても問題ないので、焦らず様子を見ましょう。

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まとめ｜愛犬に合った食いつきの良いドッグフードを見つけよう

食いつきの悪さは、愛犬の健康状態や周りの環境、ドッグフードの質など、複数の要素が関わっている場合があります。

そのため、フードを頻繁に変えるよりも、「原因→対処→観察」の流れで向き合うことが重要です。

また、どんなに評判の良いドッグフードでも、すべての犬に合うとは限りません。

焦らず、試しながら、愛犬にとって心地よい「いつものごはん」を見つけていきましょう。