MENU

ドッグフードの賞味期限は切れていても大丈夫?判断基準と正しい保存方法を徹底解説!

愛犬のフード、賞味期限が切れてしまった…。

「まだ使えるかな?」「捨てるのはもったいないな」と迷っていませんか?

執筆者

結論からお伝えすると、賞味期限切れのフードは未開封でも与えないほうが安心です。

酸化や劣化が進んだフードは、愛犬の体調不良の原因になることも。この記事では、フードの状態を見分ける方法から正しい保存のコツまで、わかりやすくお伝えしますね。

目次

未開封でも賞味期限切れのフードは与えない方がいい!ドッグフードの劣化を見分ける3つの方法を紹介

「未開封だし、見た目は変わらないから大丈夫でしょ?」

そう思いたくなる気持ち、よくわかります。でも、実は未開封でも中身はじわじわ劣化しているんです。

執筆者

ドッグフードに含まれる油脂は、時間とともに酸化が進みます。酸化した油は愛犬のお腹に負担をかけ、下痢や嘔吐を引き起こすこともあるんですよ。

さらに怖いのがカビ毒(アフラトキシン)。長期間放置されたフードには、目に見えないカビ毒が発生していることがあり、肝臓にダメージを与える可能性があります。

だからこそ、以下の3つのポイントでフードの状態をチェックしてみてくださいね。

1. 臭いの変化をチェックしよう

フードが酸化しているかどうか、一番わかりやすいのは臭いです。

酸化したフードからは、油っぽい臭いや酸っぱい臭い、カビ臭さが漂います。いつもと違う臭いを感じたら、それは危険サインですよ。

執筆者

新しいフードを開けたときに「これが正常な臭いだな」と覚えておくと、劣化に気づきやすくなります。

ちなみに愛犬は人間の1万倍〜10万倍もの嗅覚を持っています。私たちが気づかないわずかな変化でも、愛犬は敏感に察知しているかもしれません。

臭いがよくわからないときは?

「微妙な変化がわからない…」という場合は、迷わず廃棄するのが安心です。愛犬の健康より大切なフードはありませんよね。

2. 色や見た目の異変を確認しよう

見た目の変化も劣化を見分ける大事な手がかりになります。

  • 変色:茶色が濃くなった、白っぽくなった
  • 白い粉:カビの可能性あり(乾燥剤の粉と間違えないで!)
  • 虫や卵:小さな虫が見えたら全量廃棄
  • ベタつき:しっとり・ベタベタしている
執筆者

「少し色が変わった程度なら…」と思うかもしれませんが、見た目に変化があるということは、すでに劣化が始まっている証拠。迷ったら与えない、これが鉄則です。

虫を見つけたときは、見えた部分だけでなく全量を捨ててください。目に見えない卵や幼虫が他の部分にも広がっている可能性が高いからです。

3. 愛犬の食いつきが急に悪くなったら要注意

いつもはガツガツ食べるのに、急に残すようになった。そんなとき、真っ先に疑いたいのがフードの劣化です。

犬は嗅覚がとても優れているので、風味の変化を敏感にキャッチします。

  • フードを残すことが増えた
  • 匂いだけ嗅いでプイッと去っていく
  • 食べるまでに時間がかかるようになった
  • いつもより食べる量が明らかに減った
執筆者

これらは愛犬からの「このフード、おいしくないよ」というサインかもしれません。同じフードを喜んで食べていたのに急に食べなくなったら、好き嫌いじゃなく劣化を疑ってみてくださいね。

そもそも賞味期限と消費期限は何が違う?ドッグフードの期限表示を理解しよう

「賞味期限」と「消費期限」、なんとなく使い分けているけど、違いをちゃんと説明できますか?

実はこの2つ、意味がまったく違うんです。正しく理解しておくと、フードを与えていいかの判断がしやすくなりますよ。

賞味期限は「おいしく食べられる期限」の目安

種類意味過ぎたらどうなる?
賞味期限品質が保たれ、おいしく食べられる期限すぐに危険ではないが、風味・栄養価が低下
消費期限安全に食べられる期限健康リスクが高まるため使用禁止

ドッグフードに表示されているのは基本的に賞味期限です。これは「未開封で正しく保存すれば、この日まではおいしく食べられますよ」という目安なんですね。

執筆者

賞味期限を1日過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。でも、過ぎれば過ぎるほど劣化が進むので、やっぱり期限内に使い切るのがベストですよ。

参考:ペットフード安全法により、ドッグフードには賞味期限の表示が義務付けられています。(環境省「ペットフード安全法」)

ドッグフードには基本的に消費期限が表示されない理由

「消費期限がないってことは、いつまでも大丈夫ってこと?」

いえいえ、そうではありません。ドライフードに消費期限が表示されないのには、ちゃんと理由があるんです。

執筆者

ドライフードは水分量が約10%以下と少なく、細菌やカビが繁殖しにくい性質を持っています。だから「安全に食べられる期限」ではなく「おいしく食べられる期限」で表示されているんですね。

とはいえ、消費期限がない=いつまでも安全、ではないことは覚えておいてください。賞味期限を過ぎれば酸化は確実に進みます。

賞味期限の見方と海外産フードの表記の読み方

パッケージのどこを見ればいいかわからない…という声、よく聞きます。

賞味期限は通常、パッケージの裏面や底面に記載されています。国産フードは比較的わかりやすいですが、海外産は少し注意が必要です。

海外産フードの日付表記パターン
  • アメリカ式:MM/DD/YYYY(例:03/15/2026 → 2026年3月15日)
  • ヨーロッパ式:DD/MM/YYYY(例:15/03/2026 → 2026年3月15日)
  • 6桁数字:150326など(形式はメーカーによって異なる)
執筆者

ロイヤルカナンは「BEST BEFORE」、ヒルズは「BBD」と表記されていることが多いです。読み方がわからないときは、メーカーの公式サイトで確認するのが確実ですよ。

【タイプ別】ドッグフードの賞味期限はどのくらい?未開封・開封後の目安を紹介!

「うちのフード、開封してからどのくらい持つんだろう?」

これ、気になりますよね。フードのタイプによって目安が大きく違うので、しっかり把握しておきましょう。

ドライフードは未開封で1〜1年半、開封後は1ヶ月が目安

カリカリと呼ばれるドライフードは、水分量が少ないので比較的長持ちします。

状態賞味期限の目安
未開封製造から約1年〜1年半
開封後1ヶ月以内に使い切るのが理想
執筆者

開封後1ヶ月を過ぎると、空気に触れたことで酸化が進み、風味も栄養価もどんどん落ちていきます。脂質が多いフードほど酸化しやすいので要注意ですよ。

小型犬など消費ペースが遅い子は、大袋よりも小袋タイプを選ぶのがおすすめ。「1ヶ月で使い切れる量」を基準にサイズを選んでみてくださいね。

ウェットフードは未開封で2〜3年、開封後は2〜3日が限度

缶詰やパウチのウェットフードは、水分量が多いぶん開封後の劣化がとても早いです。

状態賞味期限の目安
未開封(缶詰)約3年
未開封(パウチ)約2年
開封後冷蔵で2〜3日、できれば当日中に
執筆者

ウェットフードは水分量が75%以上。開封すると細菌が繁殖しやすくなるので、開封後は別容器に移して冷蔵庫へ入れてくださいね。

シニア犬や小型犬で一度に食べる量が少ない場合は、小分けパックを活用すると無駄がなくなりますよ。

半生(セミモイスト)フードは未開封で約2年、開封後は1〜2週間

半生フードは、ドライとウェットのちょうど中間。しっとり柔らかいのが特徴ですね。

状態賞味期限の目安
未開封約2年前後
開封後1〜2週間以内に使い切る
執筆者

水分量が25〜35%程度あるので、ドライフードより傷みやすいのがポイント。湿気やカビには特に気をつけてくださいね。

ドッグフードを長持ちさせる正しい保存方法を解説!

せっかく買ったフード、できるだけ新鮮な状態で使い切りたいですよね。

保存方法を少し工夫するだけで、劣化のスピードはグッと抑えられます。今日から実践できる4つのポイントをご紹介しますね。

1. 開封後は密閉容器や真空パックで空気を遮断する

フード劣化の最大の敵は酸素です。

空気に触れるたびにフードは酸化し、風味も栄養価も落ちていきます。開封後はしっかり空気を遮断することが大切です。

  • 密閉容器:ペットフード専用のストッカーがおすすめ
  • 真空パック:より効果的に酸化を防止できる
  • ジッパー付き袋:専用容器がなければ空気を抜いて保存
執筆者

袋のジッパーを閉じるだけだと、実は空気が残っちゃうんです。しっかり密閉できる容器を使うか、手動で空気を抜ける真空パック袋を試してみてくださいね。

2. 直射日光を避けて涼しく乾燥した場所に保管する

高温多湿は酸化とカビを加速させます。保管場所選びは意外と大事なんですよ。

◎おすすめの場所✕避けたい場所
パントリー(食品庫)キッチンのコンロ周り
クローゼットの下段窓際(直射日光が当たる)
温度変化の少ない廊下収納浴室の近く(湿気が多い)
執筆者

特に夏場は要注意。エアコンの効いた部屋や、家の中で最も涼しい場所を選んでくださいね。

3. 小分けにして酸化の進行を最小限に抑える

大袋のフードを毎日開け閉めしていると、その都度空気に触れて酸化が進んでしまいます。

執筆者

おすすめは小分け保存。1週間分ずつジッパー付き袋に分けておくと、使わない分は密閉したまま保管できますよ。

「小分けって面倒…」と思うかもしれませんが、最初に一度やってしまえば、あとは毎日の手間が減って楽になります。週末にまとめてやっておくのがおすすめです。

4. 乾燥剤・脱酸素剤を活用して湿気とカビを防ぐ

密閉容器に保存するとき、乾燥剤や脱酸素剤を一緒に入れるとさらに効果的です。

種類役割
乾燥剤(シリカゲル)湿気を吸収してカビを防ぐ
脱酸素剤酸素を吸収して酸化を防ぐ
執筆者

乾燥剤と脱酸素剤は役割が違うので、目的に応じて選んでくださいね。再利用できるタイプもあるので経済的ですよ。

愛犬が誤って食べてしまわないよう、乾燥剤は袋に入れたままフードストッカーに入れるなど、直接触れない工夫をしてくださいね。

ドッグフードの賞味期限に関するよくある質問

賞味期限について、飼い主さんからよく聞かれる疑問にお答えしますね。

ドッグフードを冷蔵庫で保存しても大丈夫?

ドライフードは冷蔵庫に入れないほうがいいんです。

執筆者

冷蔵庫から出したときに温度差で結露が発生し、その水分がカビの原因になっちゃうんですよ。

もし間違って入れてしまったら、すぐに常温に戻して結露をふき取り、早めに使い切ってくださいね。ただし、ウェットフードは開封後に冷蔵保存が必要です。

賞味期限が切れたフードは寄付できる?

残念ながら、賞味期限切れのフードは基本的に寄付できません

動物愛護団体や保護施設でも品質を重視しているので、期限切れのフードは受け取ってもらえないケースがほとんどです。

執筆者

「捨てるのはもったいない」という気持ちはよくわかります。だからこそ、今後は使い切れる量を計算して購入する習慣をつけてみてくださいね。

賞味期限が長いフードは添加物が多いって本当?

必ずしもそうとは限りません

ドライフードは水分量が少ないので、保存料を使わなくても長期間保存できる特性があるんです。

執筆者

酸化防止剤には合成タイプ(BHA・BHTなど)と天然由来タイプ(ビタミンE・ローズマリー抽出物など)があります。気になる方は原材料表示をチェックしてみてくださいね。

大袋のフードを買ったら賞味期限内に使い切れない場合はどうする?

小分けにして保存するのが一番です。

1週間〜1ヶ月分ずつ分けて、使わない分は真空パックや密閉容器で冷暗所に保管しましょう。

執筆者

「大袋はコスパがいい」と思いがちですが、劣化させてしまったら結局割高に。次回からは愛犬の消費ペースに合ったサイズを選んでみてくださいね。

まとめ|賞味期限を正しく理解して愛犬の健康を守ろう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

最後に、今日のポイントを振り返っておきましょう。

この記事のまとめ
  • 賞味期限切れは未開封でも与えないのが安心
  • 劣化は臭い・見た目・食いつきの3点でチェック
  • ドライは開封後1ヶ月、ウェットは2〜3日、半生は1〜2週間が目安
  • 密閉・冷暗所・小分け・乾燥剤で劣化を防ぐ
  • 使い切れる量を買う習慣をつける
執筆者

迷ったら与えない——これが賞味期限問題における最も大事な判断基準です。

日々の保存習慣と適切な購入計画で、賞味期限のトラブルは未然に防げます。この記事で紹介した方法を実践して、愛犬の健康を守っていきましょうね。

参考文献

  • 環境省「ペットフード安全法」
    https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/
  • 一般社団法人ペットフード協会
    https://petfood.or.jp/
  • 農林水産省「ペットフードの安全確保」
    https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次