シニア犬ドッグフードおすすめ3選|年齢別の選び方と切り替え注意点
シニア犬は、若いころと同じドッグフードでは体に合わなくなってくることがあります。
食欲が落ちてきた、体重が変わってきた、動きがゆっくりになってきた…そんな変化に気づいたら、ドッグフードを見直すタイミングかもしれません。
本記事では、シニア犬・老犬におすすめのドッグフードと、選び方や切り替えの注意点を詳しく解説します。
愛犬が元気に過ごせる時間を少しでも長くするために、今できる食事の工夫を一緒に考えていきましょう。
※ いずれも穀物不使用。選び方の詳しい根拠は本文で解説しています。
シニア犬にドッグフードの見直しが必要な3つの理由
シニア犬にはシニア犬に合ったドッグフードがおすすめですが、「今までのフードではだめなの?」と思う方もいるかもしれません。
ここでは、シニア期にドッグフードの見直しが必要な理由を3つ解説します。
理由①:消化機能が低下する
シニア期になると胃腸の働きがゆるやかになり、若いころより消化に時間がかかるようになります。
特に脂肪の多い食事は負担になりやすく、うまく消化しきれないと次のような症状が出やすくなります。
- 下痢や便秘
- 嘔吐
- 食べているのに体重が落ちる
- 毛艶が悪くなる
- お腹の調子が安定しない
こうした状態は、栄養がうまく吸収できていないサインかもしれません。
シニア犬には、消化しやすい原材料を使ったフードを選び、お腹への負担を軽くしてあげることが大切です。
理由②:基礎代謝が落ちる
シニア犬は消費するエネルギーが減るため、若いころと同じ量を食べていても体重が増えやすくなります。
使いきれなかったエネルギーは体にたくわえられ、肥満につながります。
- 関節への負担が増える
- 心臓に負担がかかる
- 糖尿病などの病気のリスクが高まる
- 動くのがおっくうになり、さらに運動不足に
- 健康に過ごせる期間に影響することも
基礎代謝が落ちることは、単に太りやすくなるだけでなく、健康にも直結する問題です。
体型を見ながらカロリーを調整し、適正体重を保つことが大切です。
理由③:筋肉量が減少する
シニア期になると、活動量の低下などによって少しずつ筋肉量が減っていきます。
筋肉量が減ると基礎代謝もさらに下がり、健康を保ちにくくなる悪循環が生まれやすくなります。
そのため、シニア犬のフードでは、消化しやすく良質なたんぱく質をしっかりとることが大切です。
シニア犬のドッグフードを選ぶ際の5つのポイント
シニア犬のドッグフードを選ぶときは、次のポイントをチェックしましょう。
それぞれを確認して、愛犬に合ったドッグフードを見つけてくださいね。
- ▶ ポイント①:何歳からシニア期なのか確認する
- ▶ ポイント②:体型に合わせてカロリー・脂質を調整する
- ▶ ポイント③:良質なたんぱく質が含まれているものを選ぶ
- ▶ ポイント④:全年齢用のドッグフードもチェックする
- ▶ ポイント⑤:添加物・保存料を確認する
ポイント①:何歳からシニア期なのか確認する
| 小型犬 | 11〜12歳ごろ |
| 中型犬 | 10歳ごろ |
| 大型犬 | 8歳ごろ |
| 超大型犬 | 7歳ごろ |
上の表のように、シニア期に入る年齢は体の大きさや犬種によって違います。
「前の子は10歳で切り替えたから」といったあいまいな目安だと、切り替えが遅れてしまうこともあります。
年齢はあくまで目安なので、愛犬の体型や食欲、動きの変化もあわせて見てあげてください。
シニア期に入ったら、月に1回くらい体重を測っておくのがおすすめです。少しずつの変化に早く気づけるので、フードの量や種類を見直すタイミングがわかりやすくなりますよ。
ポイント②:体型に合わせてカロリー・脂質を調整する
シニア犬は基礎代謝が下がり、若いころと同じ量でも太りやすくなります。
特に運動量が減ってきた子や、体重が増えやすい子は、カロリーや脂質が控えめのフードを選ぶと体重管理がしやすくなります。
脂質をとりすぎると、肥満だけでなく、心臓や関節への負担も大きくなりやすいので注意しましょう。
一方で、痩せてきた子や活動量が落ちていない子には、しっかりエネルギーをとれるフードが合うこともあります。
大切なのは、年齢だけで決めず、愛犬の今の体型に合わせて選ぶことです。
ゴールデンは避妊手術のあと、一気に体重が増えて肥満気味になってしまいました。獣医師と相談して低脂肪・低カロリーのフードに切り替え、おやつもゆでたキャベツやブロッコリーに置き換えたところ、減量に成功しました。体重管理は、フードだけでなくおやつの見直しも大きかったと思います。
ポイント③:良質なたんぱく質が含まれているものを選ぶ
- 放し飼いで育った鶏肉
- 放牧で育った牛や羊
- サーモンなどの魚
シニア犬は筋肉が落ちやすいため、体力を保つためにも良質なたんぱく質をしっかりとることが欠かせません。
たんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚や被毛の健康にも関わるので、シニア期こそ「質」が大切です。
副産物や植物性たんぱく質が中心のフードより、原材料表示の最初に具体的な肉や魚が書かれているフードを選びましょう。
腎臓などに持病がある子や、健康診断で数値を指摘された子は、たんぱく質やリンの量を調整した食事が必要になることがあります。
高たんぱくのフードを選ぶ前に、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
ゴールデンがシニア期に入ったころ、健康診断で腎臓の数値について少し指摘を受けました。獣医師からは「たんぱく質やリンの量を調整した食事に切り替えるように」と指導され、フードの成分表を見る目が変わりました。数値が気になったら、自己判断せず獣医師に相談することの大切さを実感しています。
ポイント④:全年齢用のドッグフードもチェックする
「シニア用」だけにしぼらず、全年齢対応のフードも選択肢に入れてみましょう。
全年齢用のフードは、年齢に関係なく必要な栄養を満たすように作られています。
ただし、脂質やカロリーが高めのものもあるため、体重が増えやすい子は量を調整しましょう。
「シニア用だと食いつきが悪い」という場合は、全年齢用も幅広くチェックして、愛犬に合うフードを探してみてください。
ポイント⑤:添加物・保存料を確認する
- 合成着色料・合成香料が使われていないか
- 酸化防止剤が天然由来のものか
- 聞き慣れない化学的な添加物が多すぎないか
シニア犬は体の機能が少しずつゆるやかになっていくので、必要のない添加物ができるだけ入っていないフードを選ぶと安心です。
酸化を防ぐための成分は一定量必要ですが、品質にこだわったフードは、ミックストコフェロール(ビタミンE)やローズマリー抽出物など天然由来のものを使っていることが多いですよ。
シニア犬・老犬におすすめのドッグフード3選
シニア犬・老犬におすすめのドッグフードを3つ選びました。
愛犬の体型や食欲に合わせて、ぴったりのフードを見つけてください。
おすすめ①:オリジン シニア
- 肉・内臓・軟骨を丸ごと使う「ホールプレイ」の考え方
- 高たんぱく・炭水化物控えめで筋肉の維持に配慮
- グルコサミン・コンドロイチン配合
オリジン シニアは、動物性原材料をたっぷり使い、肉・内臓・軟骨を丸ごと使う「ホールプレイ」という考え方で作られたフードです。
筋肉の維持に欠かせないたんぱく質が豊富で、炭水化物は控えめに設計されています。
関節ケア成分のグルコサミンやコンドロイチンも配合されているので、足腰が気になりはじめるシニア期にも選びやすいフードです。
高たんぱくなフードなので、腎臓などに持病がある子は獣医師に相談してから取り入れてくださいね。
| 原産国 | カナダ |
| カロリー(100g中) | 363kcal |
| 粗たんぱく質 | 38%以上 |
| 粗脂肪 | 15%以上 |
| 炭水化物 | 19%以下 |
| グルコサミン | 700mg/kg |
| コンドロイチン硫酸 | 600mg/kg |
おすすめ②:アカナ シニア
- 脂質やカロリーのバランスに配慮した設計
- 穀物不使用
- 小さいサイズから試しやすい
アカナ シニアは、必要な栄養をとりながら、脂質やカロリーのバランスに配慮したシニア向けのフードです。
穀物を使っていないので、穀物が気になる子にも選びやすいですよ。
今回紹介する3つの中ではカロリーが控えめなので、体重が増えやすくなってきた子にもおすすめです。
小さいサイズから試せるので、初めてプレミアムフードに挑戦する方にも取り入れやすいフードです。
| 原産国 | カナダ |
| カロリー(100g中) | 332.5kcal |
| たんぱく質 | 33%以上 |
| 脂肪 | 14%以上 |
| 繊維 | 6%以下 |
| オメガ6脂肪酸 | 2.2%以上 |
| オメガ3脂肪酸 | 1.0%以上 |
おすすめ③:トライプドライ グリーントライプ&ワイルドサーモン
- グリーンラムトライプが第一原料で食いつき抜群
- 4種類の乳酸菌を配合し、お腹の健康に配慮
- 天然サーモンのDHA・EPAで皮膚・被毛の健康をサポート
トライプドライ グリーントライプ&ワイルドサーモンは、犬が大好きな「グリーントライプ」を第一原料にしたドライフードです。
グリーントライプとは、牛や羊などの草食動物の胃袋のことで、アミノ酸やオメガ3・6脂肪酸などの栄養を含んでいます。
さらに天然サーモンのDHA・EPAが皮膚や被毛の健康を支え、4種類の乳酸菌がお腹の調子をサポートします。
栄養がぎゅっと詰まっているので、痩せてきたシニア犬のエネルギー補給にも向いています。
なお、原材料には七面鳥と鶏レバーオイルも使われているので、鶏にアレルギーがある子は注意してください。
| 原産国 | カナダ |
| カロリー(100g中) | 359.6kcal |
| たんぱく質 | 30.0%以上 |
| 粗脂質 | 16%以上 |
| 炭水化物 | 33%以下 |
| オメガ6脂肪酸 | 2.3% |
| オメガ3脂肪酸 | 1.5% |
シニア犬のドッグフードで注意するべきポイント
シニア犬のドッグフードを選ぶときには、いくつか気をつけたいことがあります。
切り替え方によっては、かえって体調をくずしてしまうこともあるので、次のポイントもチェックしておいてください。
注意点①:食べない状態が続く場合は動物病院に相談する
- 丸1日以上ほとんど食べない
- 水も飲まない
- ぐったりしている
- 嘔吐・下痢をともなう
愛犬が急にフードを食べなくなったとき、フードではなく、腎臓や肝臓などの病気が原因になっていることもあります。
シニア犬は体力が落ちやすいので、食べない状態が続く、水も飲まない、ぐったりしているといった様子があれば、早めに動物病院を受診しましょう。
「年のせい」「わがまま」と決めつけず、原因を確認することが大切です。
ゴールデンは11歳を過ぎたあたりから食欲が落ち、ドライフードをそのまま食べるのがつらそうになりました。そこで、ぬるま湯でふやかしたフードに大好きなウェットフードを少しトッピングして、香りを立たせる工夫をしました。食べる姿を見られるだけで、ほっとしたのを覚えています。
注意点②:急な切り替えは下痢や嘔吐の原因になる
シニア犬は胃腸の働きがゆるやかになっているため、急にフードを変えると、下痢や嘔吐などを起こしやすくなります。
切り替えるときは、今のフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、10日ほどかけて割合を増やしていくのが理想です。
- 1〜3日目:今のフード7:新しいフード3 程度
- 4〜6日目:今のフード5:新しいフード5 程度
- 7〜10日目:今のフード3:新しいフード7 程度
- 11日目以降:新しいフードのみ
切り替え中は、便の状態を毎日チェックしておくと安心です。ゆるくなったらひとつ前の割合に戻して、様子を見ながらゆっくり進めてくださいね。
注意点③:低脂肪すぎるフードは栄養不足を招く
- 体力や筋肉量が落ちる
- 被毛の艶が悪くなる
- 痩せすぎてしまう
シニア犬は太りやすくなるので「脂質は少ないほど良い」と考えがちですが、減らしすぎるとエネルギーが足りなくなり、体力や筋肉量が落ちてしまいます。
特に、活動量がそれほど落ちていない子や、体が細めの子は、適度な脂質をとらないと痩せすぎてしまうこともあります。
脂質には脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割もあるので、体重や体格に合ったバランスの良いフードを選ぶことが大切です。
体型チェックは、体重とあわせて「肋骨に軽く触れられるか」「上から見て腰にくびれがあるか」を見てみてください。痩せすぎも太りすぎも、早めに気づいてあげることが大切です。
まとめ
シニア犬は、消化機能や基礎代謝が落ち、筋肉量も減っていくため、今の体に合わせたフード選びが健康維持のカギになります。
体型に合わせてカロリーを調整しながら、良質なたんぱく質をしっかりとれるフードを選んであげましょう。
- シニア犬は消化機能・基礎代謝・筋肉量が低下していく
- 体型に合ったカロリー・良質なたんぱく質・添加物の少なさを意識して選ぶ
- 腎臓などの持病がある子は、たんぱく質の量を獣医師に相談する
- 食べない状態が続く場合は病気の可能性もあるため、早めに動物病院へ

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