低タンパク質ドッグフードの選び方|腎臓病・シニア犬におすすめフード紹介
愛犬の健康を守るうえで、毎日の食事はとても大切です。
特に腎臓にトラブルを抱えている子などでは、獣医師から「たんぱく質を控えた食事」をすすめられることがあります。
「低タンパク質ってどのくらい?」「普通のフードと何が違うの?」「うちの子にも必要なの?」と疑問に思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、低タンパク質フードが必要になるケースや選び方、注意点をわかりやすく解説し、おすすめのフードも紹介します。
持病がある場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談したうえでフードを選んでくださいね。

- たんぱく質5.6%の低タンパク設計
- リン0.078%・ナトリウム0.05%に調整
- 毎日のごはんにもトッピングにも
※ 食事療法食ではありません。病気のときの食事は獣医師の指示に従ってください。
おすすめの低タンパク質ドッグフード
たんぱく質やリン・ナトリウムを控えた食事が必要な愛犬におすすめのフードを紹介します。
ドイツのブランド「テラカニス」の、成分を調整したウェットフードです。
【テラカニス】アリベット 低タンパク 仔牛肉
- テラカニスの獣医師メンバーが研究開発した、低タンパク設計(粗たんぱく質5.6%)のウェットフード
- リン0.078%・ナトリウム0.05%に調整
- 原料はすべてトレーサブルな100%ヒューマンクオリティ
- 目的別に栄養調整されたコンプリート食で、毎日のごはんにもトッピングにも使える
テラカニスは、人が食べる食品と同じ品質の原料と製造工程にこだわった、ドイツのドッグフードブランドです。
「アリベット」シリーズは、愛犬の健康維持のためにテラカニスの獣医師が成分を調整したウェットフードで、たんぱく質を控えた食事が必要な子向けに作られたのが「アリベット 低タンパク 仔牛肉」です。
たんぱく質を控えた分のエネルギーは、亜麻仁油・ジャガイモ・ココナッツ粉など、たんぱく質以外の原料からとれるよう工夫されています。
さらに、リン(0.078%)やナトリウム(0.05%)も調整され、銅を多く含む果物や野菜は使わず、樺の木・イラクサ・パセリ・キンセンカ・タンポポなどのハーブを配合しています。
穀物・疑似穀物は使わず、人工添加物も使っていません。
目的別に栄養調整されたコンプリート食なので、毎日のごはんとしても、いつものフードへのトッピングとしても使えますよ。
アリベットは食事療法食ではありません。病気のときの食事は、獣医師の指示に従ってください。
また、お悩みに合わせて成分が調整されているため、健康な子に与える場合も、使用前に獣医師に相談することをおすすめします。
なお、粗たんぱく質5.6%は水分78.8%のウェットフードでの数値で、水分を除いて計算すると約26%になります。動物病院で処方される腎臓病の療法食とは設計が異なるので、治療中の子は獣医師と相談して取り入れましょう。
| フードタイプ | ウェット |
| 対象 | たんぱく質やリン・ナトリウムを控えた食事を与えたい成犬 |
| 分類 | コンプリート食(食事療法食ではありません) |
| 原産国 | ドイツ |
| 主な原材料 | 仔牛の心臓(25%)、仔牛の肺(12%)、仔牛の脂肪(7%)、じゃがいも、人参(8%)、ズッキーニ、カボチャ(8%)、メロン、リンゴ、亜麻仁油など |
| 成分値 | 粗たんぱく質:5.6%/粗脂肪:8.9%/粗繊維:0.7%/粗灰分:1.0%/水分:78.8% リン:0.078%/ナトリウム:0.05% 代謝エネルギー:119.5kcal/100g |
カートに入れる(お悩みに合わせてお選びください)
※価格・在庫は商品ページでご確認ください。
低タンパク質のドッグフードはどんな子に必要?
たんぱく質は、筋肉や皮膚、被毛、免疫など、体をつくる大切な栄養素です。
そのため、低タンパク質のフードはどの子にも与えてよいものではありません。
ここでは、低タンパク質のフードが検討されるのはどんな子かを解説します。
腎臓にトラブルを抱えている子
慢性腎臓病の子では、たんぱく質やリンを控えた食事療法がすすめられることが多くあります。
食事でとったたんぱく質は、体で使われたあと、尿素などの老廃物として腎臓から排出されます。
腎臓の働きが落ちると、これらの老廃物を十分に排出できず、血液中にたまって体調不良の原因になることがあります。
腎臓病の子に合った食事は、病気の進行をゆるやかにするのに役立つといわれています。
ゴールデンがシニア期に入ったころ、健康診断で腎臓の数値について少し指摘を受けました。獣医師からは「たんぱく質やリンの量を調整した食事に切り替えるように」と指導され、フードの成分表を見る目が変わりました。数値が気になったら、自己判断せず獣医師に相談することの大切さを実感しています。
肝臓の病気で食事の指導を受けている子
たんぱく質が分解されるときに出るアンモニアは、肝臓で処理されます。
肝臓の病気が進んでアンモニアを十分に処理できなくなると、ふらつきや意識の変化などの症状(肝性脳症)が出ることがあり、たんぱく質の量や種類を調整した食事が必要になる場合があります。
ただし、肝臓の病気は種類や状態によって必要な食事が大きく異なり、たんぱく質を減らしすぎないほうがよいケースもあります。
肝臓の病気がある子は、必ず獣医師の指示に従って食事を決めましょう。
シニア犬は?
「シニアになったら低タンパク」と思われがちですが、健康なシニア犬に、たんぱく質を大きく減らす必要は基本的にありません。
むしろシニア期は筋肉が落ちやすいので、消化しやすい良質なたんぱく質をしっかりとることが大切です。
年齢を重ねると腎臓の病気が増えるのも事実なので、定期的な健康診断で腎臓の数値をチェックし、指摘があったら獣医師と一緒に食事を見直しましょう。
低タンパク質のドッグフードの選び方
低タンパク質のフードは、ただたんぱく質が少なければ良いというわけではありません。
必要な栄養をバランスよくとれることが大切です。
ここでは、選ぶときに押さえておきたいポイントを解説します。
たんぱく質の量を正しく比べる
まずは、パッケージの成分表で、たんぱく質の量を確認しましょう。
ただし、ドライフードとウェットフードは水分量が大きく違うため、表示されている数字をそのまま比べることはできません。
ウェットフードは水分が多い分、表示上のたんぱく質の数字が小さく見えるからです。
ドライとウェットを比べるときは、「たんぱく質(%)÷(100−水分%)×100」で、水分を除いた割合に直すとわかりやすいですよ。たとえば、たんぱく質5.6%・水分78.8%のウェットフードなら、約26%になります。
質のよい原材料かを確認する
- 主なたんぱく源が、具体的な肉や魚の名前で書かれているか
- ビタミン・ミネラルなど、栄養バランスが整っているか
- 不要な合成添加物が使われていないか
- 製造元の情報がはっきりしているか
たんぱく質の量を控えるからこそ、とるたんぱく質は消化しやすく質の良いものを選ぶことが大切です。
合成添加物が少なく、栄養バランスが整ったフードを選べば、長く安心して続けられますよ。
リンやナトリウムの量もチェックする
腎臓のケアを考えるなら、たんぱく質だけでなくリンやナトリウムの量も確認しましょう。
腎臓は、余分なリンやナトリウムを尿として排出する働きをしています。
腎臓の働きが落ちると、これらをうまく排出できず、腎臓にさらに負担がかかってしまいます。
特にリンを控えることは、腎臓病の食事管理でとても大切なポイントです。
成分表にリンの量が書かれていない場合は、メーカーや購入したお店に問い合わせてみましょう。
たとえば、紹介したテラカニス アリベット 低タンパク 仔牛肉は、リン0.078%・ナトリウム0.05%と成分値が公開されています。
低タンパク質と通常のドッグフードの違い
低タンパク質のフードと、一般的な総合栄養食の違いを表にまとめました。
数値は一般的な目安で、商品によって異なります。
| 比較項目 | 低タンパク質フード | 一般的な総合栄養食 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 腎臓病などで食事の指導を受けている子 | 健康な子犬・成犬・シニア犬 |
| たんぱく質 | 控えめ | 成長や体の維持に必要な量をしっかり |
| リン・ナトリウム | 控えめに調整されているものが多い | 特に制限していないものが多い |
| メリット | 腎臓などへの負担に配慮できる | 成長や筋肉の維持に必要な栄養を幅広くとれる |
| 注意点 | 筋肉量の低下・食いつきの変化・価格が高め | 腎臓病の子には合わない場合がある |
低タンパク質のフードは、たんぱく質やリン・ナトリウムを控えている分、肉や魚のうまみが少なくなりやすく、食いつきが落ちることがあるのもデメリットです。
また、たんぱく質を控えた分のエネルギーを脂質などで補っているフードもあるため、体重の変化にも気をつけましょう。
低タンパク質のドッグフードに関する注意点
低タンパク質のフードは、与え方を間違えると栄養不足や体調の変化につながることもあります。
ここでは、安心して取り入れるための注意点を解説します。
低タンパク質フードへの切り替えは獣医師と相談する
低タンパク質フードが必要かどうか、どのくらい控えるべきかは、年齢・体重・病気の状態によって大きく変わります。
自己判断ではなく、必ず獣医師と相談して決めましょう。
切り替えたあとも、定期的に血液検査などで体の状態を確認しながら続けることが大切です。
筋肉量の低下に注意する
たんぱく質が足りなくなると、筋肉が落ちて体力が低下してしまうことがあります。
歩く力が弱くなったり、痩せてきたりしていないか、体重や体つきを定期的にチェックしましょう。
気になる変化があれば、獣医師と相談しながら、筋肉を保てる量を見極めることが大切です。
体重だけでなく、背中や太ももを触って筋肉の張りもチェックしてみてください。月に1回くらい体重と体つきを記録しておくと、獣医師に相談するときにも役立ちますよ。
低タンパク質フードへの急な切り替えは避ける
急にフードを変えると、下痢や食欲不振など、お腹のトラブルの原因になることがあります。
最初は今のフードに少しだけ新しいフードを混ぜ、少しずつ割合を増やしていくのが安心です。
低タンパク質のフードはうまみが控えめなこともあるので、食べてくれないときはぬるま湯で温めて香りを立たせるなど、工夫してみましょう。
ゴールデンは11歳を過ぎたあたりから食欲が落ち、ドライフードをそのまま食べるのがつらそうになりました。そこで、ぬるま湯でふやかしたフードに大好きなウェットフードを少しトッピングして、香りを立たせる工夫をしました。食べる姿を見られるだけで、ほっとしたのを覚えています。
まとめ
- 低タンパク質フードは、主に腎臓病などで食事の指導を受けている子のためのもの
- 健康なシニア犬は、たんぱく質を大きく減らす必要は基本的にない
- ドライとウェットは水分量が違うので、たんぱく質は水分を除いて比べる
- リンやナトリウムの量もあわせて確認する
- 切り替えや量は、必ず獣医師と相談して決める
低タンパク質のフードは、腎臓などに負担をかけたくない子の毎日の食事を支える選択肢のひとつです。
一方で、たんぱく質は体をつくる大切な栄養素なので、減らしすぎにも注意が必要です。
愛犬の体の状態に合わせて、獣医師と一緒にぴったりのフードを選んであげてくださいね。

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